「ひとがら」
六月一九日(土)
登川誠仁先生、本日はひさしぶりの東京ソロ公演である。
沖縄からのフライトはどうなんだろうと思っていたが、昨日宿泊先で迎えた時は、腰はあいかわらず痛そうではあったけれども、冗談は連発だし肌つやも悪くない。
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2009年11月、嘉手苅林昌追善公演で(Beats21.com) |
DVD化された
嘉手苅林昌追善公演(2009年11月)、この4月4日の「てるりん祭」と、誠仁先生のライブはどれもいい。近ごろは以前に増して「ひとがら」そのものが歌と化している。歌詞を忘れる、自分で決めた歌い出しを間違う、なんてことは当たり前の誠仁先生だが、それらを含めて師は「完璧」だ。同行の長年の弟子である金城みゆきさんが「登川先生の上を行く方は、沖縄に誰一人としていませんよ」と昨日も笑って語っていたけれども、沖縄の社会でその認識が当然のこととなってきたのが嬉しい。少し前まで、故・嘉手苅林昌さんらもふくめ
島唄の代表格たちは、ある「社会的場面」においては、ずっと下に見られていた。だから、事実上たった一人となった島の歌の大物には、さらに長生きしていただかなくてはならない。
amazon-DVD『嘉手苅林昌 追善公演 白雲ぬ如に…』
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