「宮城島」
七月十五日(火)
あぁぁっつい昼下がり、ワシと林房は、死んだサンゴのカケラを見に、とある浜辺にやってきたのだった。
七月二十一日の「
海の日、サンゴの日」では、会場となる
万国津梁館の見事な景観を無駄にしないための、いくつかのデザイン・プランが出された。その中の一つが白化サンゴを象徴する白い風船を会場にオブジェとして飾ったらどうかというアイデアだった。アイデアを考えた真栄城雅子は、今回の会場コンセプトに関して相談に乗ってもらっている佐藤卓さんに教えを乞い、サンゴのカケラをオモシにした白いバルーンがたくさん揺れている…というイメージを作り出した。
ワシと林房は、そのために、目的の奥の浜へと向かった。本島の東側にある宮城島。ここの海はまだサンゴが生きていて、とーっても綺麗でした。
……夜になり、とある飲み屋で、
園田エイサーの地方(じかた=歌と演奏の担当者)をやっている「たーつー」さんとソンダ・エイサーのことをいろいろと聞いた。ほかのチームとどこが違うかってことを、特に歌い方、三線の奏法を中心にして教わった。そして最後は、たーつーさんと合奏。ホンモノの
園田のビート感は、はやり違うわ。