「浅草寺」
十二年二十二日(土)
小雨の中の浅草寺だった。JR浅草橋駅からゆっくり歩いて、駒形どぜうを過ぎて雷門前の交差点をわたる。いつもはめいっぱいの観光客が行き交う仲見世通りも、歩く先や周囲の店先が見わたせるくらいに人がほどほどで、これはいいときにやってきたと(にん、まり)の浅草寺だった。
各店舗の軒先も、新調したのだろうか、明るく真っ白な光がお寺さんの方向へ一直線につながっていてすがすがしいのだ。
仲見世を抜けると山門で、これも新しくなっている。左手は五重塔。夕闇にライトアップされたすらりとした姿が美しい。
いつもの、ごみごみ浅草寺じゃない浅草寺なんて初めてのことで、お正月のお参りまで済ましてしまった。本堂にある堂本印象と川端竜子の天井画を(他人に気遣うことなく)見ることができるなんて珍しい、そんな浅草寺。よかった。
「
てぃんさぐぬ花」…これは教訓歌。「
戦友」…
嘉手苅林昌先生の軍歌。「スンガー節」…徳之島からやってきた遊郭の歌。「
固み節」…エイサーにも使う祝い歌。「
安波節」…初めて覚えた古典音楽。「
安里屋ユンタ」…マスト・アイテム。「くんじゃんジントーヨー」…
登川誠仁先生のスロウ・ダンス系。「あんやんてぃんどう」…
照屋林助先生のバラード系。
…つぎは、しっとりと「梅の香り」か。むふふ。