「えにし」
十二月三十一日(月)
三線の「りん」がぼくの傍にやってきた二〇〇七年は「縁」という言葉を強く意識する年だった。オキナワというキーワードで出会った人たちも、故郷の仲間たちも、そして仕事を媒介とした友人たちとも、この二〇〇七年が改めての「えにし」となって新年を迎えるのだ…そう、空海さんの書がかかるわが
気多神社へ年越しの挨拶に行ってきた。時おり雪の舞う社への道は昼だから誰もいなくて、空海さんとも落ち着いて話ができる。ひとつ前の冬に、しげるの命を救ってやってくれと頼みにきたきたことを思い出す。