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　昨日（３月31日）も「てるりん祭」の下準備で一日が終わった。
　ちょっとできたヒマな時間に、新ART KOZAの壁に立てかけてあった三線を弾いて、実行委メンバーの藁科啓と歌ったり、三線手習いの確認なんかしちゃって、この瞬間って贅沢だな〜と思う。
　藁科や井上舞もそうだが、日ごろの不実を照屋林次郎（林房）実行委員長閣下にぶつけながらも、なんだかんだと「てるりん祭」のためにやってくれる。みんな仕事もあり家庭もありの、ごく普通のコザの住人だ。この普通の空間の中に、素晴らしい能力をもった芸能者がごく自然に加わってくるのがコザ文化圏の素敵なところだ。
　昨晩も久場政行さんが漢那での港の仕事を終えて、夜に一人、鍵の閉まったART KOZAの前でぼくらを待っていてくれた。園田エイサーの誇りとも言える名ボーカリストも、普段は、普通の、ぼくらと同じ労働者だ。久場さんは日中の仕事でヘトヘトだった。「こんなオレが（みんなの前で舞台に立ち）歌って、おかしくない？」
　舞台に立つのは「プロの」「立派な」方々であって、オレは単なる労働者だ。
　久場さんは、繰り返しぼくらに語る。　
　ぼくは反対に、これこそオレが求める歌なのだと、その真っ黒に日焼けした男の顔を見ながら感動する。
「出ないよと言ったのに、林房さんはポスターにオレの名前を載せてるし！　ほんと、疲れてるから（てるりん祭では）ちゃんと歌えるかもわからないから」
　無理を強いているのかも知れない。確かに。
　
　
「第２回コザ・てるりん祭」は、2010年４月４日（日）、沖縄市中央のパルミラ通りで、午後２時から開催される。終演は午後９時半ごろを予定している。
　
関連記事：「第２回　コザ・てるりん祭」の概要決まる
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「第２回　コザ・てるりん祭」出演順　
　　＊３月31日時点における予定
　　14:00　オープニング（総合司会、藤木勇人）
　　14:05　ひがよしひろ
　　14:25　仲地のぶひで
　　14:45　ローリークック
　　15:10　ディアマンテス
　　15:35　ジョニー宜野湾
　　16:00　藤木勇人
　　16:20　西泊喜則
　　16:45　久場政行＆園田エイサー臣下
　　17:10　山川まゆみ
　　17:35　よなは徹
　　18:00　新良幸人
　　18:25　玉栄政昭
　　18:50　前川守賢
　　19:15　饒辺愛子
　　19:40　ワタブーショー（仲本興次、仲西ゆうしん）
　　20:05　嘉手苅林次
　　20:30　登川誠仁
　　20:55　主催者からの挨拶
　　21:00　園田青年会　＊終演は午後９時半ごろ。
　
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