五月三〇日(土)
29日、
上原直彦さんに会った。
「
コザ・てるりん祭」をやるのなら、「民謡で今日拝なびら」(みんようで・きゆ・うがなびら)に出なさいと、照屋林次郎に連絡が入ったからだ。
生放送中の上原さん。左側にアナログ・プレイヤーが見える(Beats21)
「みんよーでちゅーがなびら」は、RBC(琉球放送)の人気ラジオ番組だ。この長寿番組の名物司会者が
上原直彦さんであり、また直彦さんは、照屋家とは切っても切れない深い付き合いの人でもある(林賢と上原知子の仲人をしたのもこの方)。「てるりん祭」の仲間である、よはな徹も会計の井上舞も、面白そうだからみんなで邪魔しに行こう!となって車に乗り込んだ。コザから、別世界の大都会・那覇へ、林次郎と徹がはいている島ゾウリ(ビーサン)がこれほど似合わない場所もない。
29日の「ちゅうがなびら」は丸々1時間、てるりんこと、照屋林助の特集だった。
林助の息子を招いての午後のひととき。傍で見学していると、この大ベテランにしても林助さんの思い出には懐かしさがこみ上げてくるようで、いつもの名調子とは微妙に異なるナオヒコ節を聞かせてもらい、ぼくは本当に感動したのだった。コワモテとして知られる上原さんだが、その優しいハートは今も熱く燃えている。じゃなければ、「丘の一本松」「遊び仲風」「やっちー」といった名作の詞を書けるわけがないっしょ。
で、そんな人から、嘉手苅さんも林助さんもまだ生きてるよ、なんて言われると…ねぇ。こまっちゃいまちゅ。よなは徹が、真剣な眼差しで彼の話を聞いていたのも、また美しかったです。
上原直彦さんは、
嘉手苅林昌さんの名を世に広めた功労者でもあるから、その言葉一つ一つが島の文化財なのだ。
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放送終了後、よはな、井上&上原さん(Beats21) |