九月一日(月)
昨晩、三線の秘密練習をしていたのだ。
もう丸一年になる。「りん」と銘々された
知念大工(ちねんでーく)が家にやってきてから、あっというまに一年がたった。そのあいだぼくらは「SAVE THE CORAL 2008」&「海の日、サンゴの日」なんていうイベントをやったり、仲間の一人でもあるヒロちゃんにしても、「りん」の親戚にあたる
照屋林次郎作の新作三線をついに手に入れたりと、ぼくも友らもやっぱり沖縄との縁は切れねーなー、なのだった。
歌三線にかぎらず、音楽の上達に「自分の音」を聞き直すことは欠かせない作業だ。実は昨晩、そう思って、ぼくは自分のプレイの録音を聞き返したのだけれども、これが夏のお化けなんぞよりもゾッとする体験なのだった。
「あぁ、ここを直さなくては」
ではなくて、
「こいつは、音楽とは呼べない!」
「ばか、ばか!」
なのさ。
すさまじく悲しいけれど、これがワタシ、ってことね。
「りん」がワタシんちに来て、死に良かった!、とその人生を振り返ることになるのはいつの日になるのだろう。