八月十四日(木)
十三日は
ウンケーである。ご先祖の霊を迎えて(
ウンケー)、中の日(ナカヌフィー)をはさみ三日目がご先祖を送る日(ウークイ)。
今年は珍しく、この三が日が新暦と重なった。その最初の日である。
故
照屋林助さんちも、ご先祖、すなわち林助師の霊を迎えようと夕暮れ前から親族がたくさん集まってきた。
今年の
ウンケーは、その林助さんのために園田エイサー(
園田青年会)が自宅前で道ジュネーをするという特別企画も加わった。道ジュネーって、ストリート・パレードのことだけど、お盆の最初の日に、沖縄を代表するソンダのエイサーがいつものルートを変更してまで林助さんに挨拶にくるというのは、なんともなんとも、心温まることだった。七月二十一日の「
海の日、サンゴの日」に、彼らは大挙して出演してくれたわけだけど、実は当日のもう一つの、小さなテーマともいうべきものが「
照屋林助さんへの追善供養」であることを青年会の若者たちは見抜いていたのである。リンスケやカディカル(嘉手苅林昌)なくして自分たちはありえない。だからその感謝をきちんと伝えるために、彼らは
照屋林助三線店前で舞い踊ったのである。
仏供養の盆踊り…とは河内音頭のフレーズだけど、素晴らしい大衆文化の根っこには、必ず「過去との結束、その再確認」という作業があるのだ。
玄関先にロウソクを立て林助さんの目印に。
線香に火をつけ、お入りくださいと、みんなで祈る
長男・林賢さんはもちろん、奥さんの上原知子さんも来て一曲ご披露
道ジュネーの合間を縫って、高江洲昌志青年会会長ほか幹部が、
林助さんのご仏壇(トートーメー)にご挨拶
園田公民館での深夜のライブ
青年会のOB、久場政行さんも路上でライブ!
白塗りで笑う生き物(チョンダラー)は、りんけんバンドのカーツー。