「ドレミ」
十月三日(水)
嘉手苅林昌さんや伊波四姉妹(フォーシスターズ)といった、かつてのすっげー人たちの音を聴いている。世界のどこのすっげー人もそうかも知れんが、沖縄の島唄って特に、聴いてるだけだと簡単そうに思えるのだ。これも沖縄の伝承歌の特色なのかもしれぬな。間口をピープルのために広く作ってある音楽、ってと。うむ。それでなんだけど、古い大先生たちってチンダミ(調弦)をけっこう自分の音でやってるの。これってあったり前のことだと思うのだけど、大先生の「簡単そうな音」をこのアタシが「りん」と一緒に拾ったりしてると、やっぱ実感として「へへい、うれしいぜ」ってなる。ヨーロッパのドレミとぜんぜん違う音楽世界がここにある〜なんて感じで、ものすごく感動する。本土の三味線音楽もそうだけど、こういう音楽が好きで本当に良かったと思う。深夜のラジオから新内のいいのが流れていて、これもドレミな世界観とまったく関係がない。素敵だな〜。オレも歌って、三味線弾けるんかな〜。と、簡単そうに思いこんだり馬の鹿。