「揺れて」
九月二十五日(火)
りんけんバンドの林賢さんの音を聴いている。なんでこんな音が出るんだろう。すっげー不思議。それぞれの音のツブだちがしっかりしているのは当然としてだな、それぞれの音が微細に揺れている、ようにみえる。上、尺、工、上、尺、尺、工、工…と、これは「ありがとう」のハッピーなイントロだけど、メロディ・ラインのスイング感と同時にもう一つばかしスイングしている音(揺れ)が隠れているんだよね。だから気持ちがいいんだ、きっと。リズム感がいいのとこれって違うんだろうな。あ〜ぁ、遠いな〜。
「雑」
九月二十六日(水)
よなは徹先生の音を聴いている。雑な音が一つもない。小さな頃からばっちり鍛えてる人やからなぁ。でも、こっちはひねくれものだから一つはアラがあるだろうなんて探しはじめるんだけど、だんだんそんなじぶんに嫌悪をおぼえるようになる。邪と菩薩の闘いだな。いや一つくらいは。けんおー。いやいや。いやいや。いやいや……ほんま、わすは、にんげんがでけとらん。
「うなる」
九月二十七日(木)
つくるって、どういうことなのだろう。ひょうろんという職業もその一つなのだろうが、位相の異なる「作る・造る・創る」がある。みぢかなことを言えば、ことばと、おとをむすんで、そのことばをじぶんの口からはっするとどうなるのか。何が生まれるのか。う〜んとうなって考えこんでいるのが楽しい。三線のおかげだね、これは。