2月16日、高田恭子さんと会いました(写真)。高田さんは「
竹田の子守唄」を初めてレコードに吹き込んだシンガーです。
彼女は1969年に「みんな夢の中」でレコード大賞新人賞を獲得しますが、その2年ほど前、「大塚孝彦とそのグループ」のリード・ボーカリストとしてこの歌をレコーディングしたのです。
私が彼女と会うのは初めてのことです。なぜなら『
竹田の子守唄 名曲に隠された真実』の取材中は、電話だけのやりとりだったからです。ずいぶん失礼な取材者にもかかわらず、高田さんはかつての自主制作盤を送ってくださり、今回のコンサートにも招待してくださいました(「昭和歌謡〜思い出いっぱいコンサート」@板橋区立文化会館)。
開口一番、高田さんは私に向って言いました。「まだ途中ですが、藤田さんの本を読んでいて、私には『
竹田の子守唄』をうたうのは大変なことだなと思いました」
私は「高田さん、ぜひうたってくださいよ」と返したものの、高田さんは、ちょこっと首を横に振りました。