2011年4月4日、3年目を迎えた「
コザ・てるりん祭」が行なわれた。
2回目ほどではなかったものの雨模様。しかも平日の月曜日。来場者はどうなのだろうという懸念もあったが、昼過ぎから楽しみにされていたと思しき方々が集まってこられて、無事スタートとあいなった。
今年も
森田寛カメラマンのショットでライブの模様をご紹介しよう。
(文・藤田正)
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徳里隆行。よなは徹と同じく若手の注目株。なかなかの腕前だ
ローリークック。ギター1本ながらドラスティックなボーカルを聞かせる。てるりん祭の常連の一人
玉栄政昭。今年はキーボードではなく三線だけで、穏やかで実に優しい島唄を披露してくれた
前川守賢。今年のてるりん祭では何度も舞台に立ってくれた。常に笑顔を絶やすことのない、林助&前川守康(父)ゆずりのパフォーマンスは抜群。写真は三線曲芸のヒトコマ
仲本興次。照屋林助師の右腕だった興次兄さん。今年も飄々と、洒脱な軽〜い歌声
名嘉睦稔(左)と照屋林賢。まいどお馴染みの、沖縄随一の版画家とりんけんバンドのリーダーのトークショー。遊びに来ていた宮本亜門さんも舞台で挨拶してくれた
西泊喜則。今年も彼の故郷である与那国島〜八重山のボーカル。寡黙ながら熱い情熱が伝わる
よなは徹。前川守賢と同じく、今年も大御所から共演を「命じられる」忙しさ。で、なんでもこなせるのがまた素晴らしい
饒辺愛子(よへん・あいこ)。ひとがらの良さがにじみ出るステージは「愛ちゃん」ならでは。みんなでヒット曲「肝(ちむ)がなさ節」をうたう
司会の玉城満。元りんけんバンドのフロント。今、沖縄県会議員。怖そうなお顔ながら、気心はいたって優しい。
上原知子。林助師にとっては息子の嫁であり、島唄を代表する歌姫がついに登場。壇上から知名定男とよなは徹を共演者に命じるほか、もう「すげ〜!」の一言。
嘉手苅林次。「命の御祝さびら」の垂れ幕をバックに気合の入った歌声をきかせてくれた。オヤジさん(嘉手苅林昌)の素晴らしいところを、きちんと受け継いでいる
知名定男。さすが、一音一音が、なんでもないような爪弾きのようでいながら心に染みるのだった
登川誠仁(左)と坪山豊。沖縄と奄美の巨人の、記念すべき2ショット。今回は、昨2010年の奄美の災害をも、忘れないようにしよう、という思いもあった。坪山さんには、無理を承知で来演をお願いした。バックアップしていただいた奄美・セントラル楽器の方々にも感謝。(この写真のみ撮影は藤田正)
大工哲弘。八重山歌謡のトップが、ツアーから那覇空港に戻るや荷もほどかずにコザへ。すごいバイタリティだった
トリはやっぱりこの方、登川誠仁! 伝統的な島の歌に抱く危機感は尋常ではなく、てるりん祭にも常にハッパをかけてくださる
園田青年会。オーラスは日本一のエイサー・ビート&ダンスで大団円。平日で、みんな仕事もあるのに、「コザの祭り」のために笑顔で結集してくれた
コザ・てるりん祭のボランティア・スタッフ。舞台設営の様子。仕事がおそろしく早い