2月に辺野古で開かれる反基地イベント
「わったーしまは わったーがまもる」のプレライブが東京であった。本公演では島唄の大御所、大城美佐子や渋さ知らズ、新良幸人らも出演が決定するなど、かなり規模のイベントになりつつあるが、現場は手弁当の手作りフェスティバルであって、当然のようにゼニが足りない。1月20日の吉祥寺・スターパインズカフェも(翌日の大阪も)、宣伝活動と資金集めの意味合いが濃いのだが、会場へ出かけるとチケットは売り切れ状態とのこと、まずは良かった。
吉祥寺での中心は、
ソウル・フラワー・モノノケ・サミットと<
知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)+カクマクシャカ>だった。後者は初めてナマを見た。そして、モノノケもいいステージだったが、なにより沖縄直送のこのラップ・チームには、「自分たちの言葉」を持っていることがどれほど素晴らしいことであるか、改めて教えてもらったのである。ウチナー口によるラップからほとばしる反基地のメッセージ、破壊される沖縄の大地…バックには「
9.11」の映像も映し出される(写真)。彼らのそんなステージのすべてが活き活きとしていて、なんだか(ヒップホップの原点に還ったようで)、とても懐かしくもあったのだ。
沖縄音楽はどこへ行くのか、知花君たちのプロジェクトは、その行方を左右する重要な存在なんじゃないかとぼくは思った。
(文・藤田正)