*「
非戦音楽人会議」のメンバーの一人、
中川敬が積極的な発言を行なっている。この文章も、同会議に送られてきた文章の一つだ。
1996年、
ソウル・フラワー・モノノケ・サミットで北朝鮮へ行った折も、町中至る場所に金日成と金正日の肖像画が飾ってありました。明らかに「逆宣伝効果」であるにもかかわらず、社会主義青年同盟の案内人の若者達(みんないい子達やった)は、執拗に、大肖像画に象徴されるような「キム親子の偉大なる功績」のある場所へと、我々を案内するのでした。この一見いびつな個人崇拝も、戦後、オヤジ(金日成)の時代なら、朝鮮民族が数十年間ムリヤリ日本天皇の御真影を押し付けられたような経緯から、充分理解出来るナショナリズムの発露ではありました。しかしムスコ(金正日)の方の捉えられ方は微妙でした。
ピョンヤンのホテルで、チェチェ思想の素晴らしさを必死で説く、社会主義青年同盟の若者達の憂いに満ちた表情が忘れられません。彼ら(エリートの卵達)ひとりひとりには心の奥底にしまい込んだ本音があるのであろうことは、その雰囲気から容易に推測出来ました。ただ、彼らからすれば我々は、「米帝文化」に犯された、かつての宗主国でもある日本人です。チェチェ思想の素晴らしさを説くのも当然な相手であったことでしょう。
相手の立場に立つ、ということは、言葉で言うほど容易ではありません。
「たまたまそこに生まれた者」同士が、植え付けられた価値観を乗り越え、本質的な意味で「出会う」ことが出来る、そんな場所を我々は作ってゆくべきなのでしょう。
一言で言うと「民主化」。ですが、(これ以上)多くの血が流されない、そんな「変化」を心から望みます。
ノース・コリアでも、あまたの唄が自由をめざしているのです。
「北朝鮮で金総書記の肖像画撤去=タス通信」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041116-00000570-reu-int
「
非戦音楽人会議」準備サイト:
http://ilovepeace.com/