『
ボブ・マーリーの一生:その36年の軌跡を追う』は、Beats21の編集代表である
藤田正による伝記もの。日本に
レゲエが初めて紹介された70年代当時から、雑誌編集者としてこの音楽に携わってきた筆者ならではの観点で、「キング・オブ・
レゲエ=
ボブ・マーリー」をとらえている。
その構成を紹介すると(筆者自身による本書の解説文から):
1 サウンド・オブ・キングストン: 黒人の母と白人の父の間に産まれたマーリー。小さい頃から歌が好きで、頭のいい子でした。キングストンで母と二人暮しを始めます。
2 スカの時代とザ・ウェイラーズ: ジャマイカン・ポップが活況を呈してきた60年代、ザ・ウェイラーズの時代は目前に迫っていました。
3
レゲエ・レボリューション:
レゲエ・ヒーローの誕生です。マーリーとザ・ウェイラーズが
レゲエを世界へ導いていきました。
4 ラスト・デイズ: 人気シンガーというだけでなく、黒人社会や抑圧された人たちの代弁者だとも言われたマーリー。死が近づいていました。
5 スカからルーツ・
レゲエの三十年: マーリーが生きた50年代から70年代のジャマイカ音楽とラスタなどの文化を、テーマ別にまとめました。
文中には、ジャマイカ取材や、マーリーが亡くなる直前に行なわれた来日公演のことも。来日の時マーリーらは、バッグにびっしりと詰めたマリワナを持っていたそう…このほか、興味深い来日現場の様子にも触れている。
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『ボブ・マーリーの一生:その36年の軌跡を追う』藤田正著