2001年3月、ヨーロッパのワールド・ミュージック・チャートで1位となったのが
タリカというバンドである。そのアルバム『ソウル・マカッサル』(リスペクト)が日本盤で発売されることになり、リーダーの「アンチ」(写真)が来日した。
マダガスカルが持つ特別な文化を背景に、アジアの音楽とアフリカの音楽をつなぐ
タリカ。リーダーは美形だが、ボブ・マーリーのような側面を持つ女性だった(アンチの本名は、アントゥリヴ・ロスァナィフHanitrarivo Rasoanaivo「首都の香り、己を信ずる高貴な女性」の意)。
なお、以前紹介した『ソウル・マカッサル』の記事で、彼女を「ハニトラ」と表記したが、これはレコード会社側の間違い。今回、彼女が来日したことで、楽器名など不確かな部分が初めて訂正されることなった。アルバムは6月20日の発売。
■森の中に生まれた反逆者?
----アフリカ大陸の左隣にある大きな島がマダガスカル。国旗は白・赤・緑の3色ですね。
私が着る手織りのシルクの着物にも、国旗の赤と緑を効果的に使っています。
----沖縄にも有名な手織りがあるんですが、それらは昔は奴隷同然に働かされた女性の納税品でした。マダカスカルの織物はどうですか?