7 ナークニー〜ハンタ原(ばる):この「ナークニー」がきっちりとうたえて、初めて真っ当な歌手として認められる。かつての「毛遊び(もうあしび)」の最重要曲。
教訓から恋歌まで、自在に歌えてこその「ナークニー」だが、さすが
登川誠仁はスバ抜けている。一つ一つの言葉の選び方、その言葉と三線の併せ方が絶妙である。
しみじみとした内容の「ナークニー」から、一転してアップ・テンポの「ハンタ原」へ。さぁ踊るぞ、朝まで遊ぼうという幕開けのような雰囲気だ。教訓的な内容の「ナークニー」から、恋歌へと歌詞がドラマチックに変わるのも面白い。
金城みゆき(前半)と二人だけの歌と演奏。
8 新デンサー節:八重山は西表島(いりおもてじま)で作られた有名な古謡「デンサー節」を、
登川誠仁が独自の解釈でアレンジし直した歌。ボーカルは、登川流の女性のみ。
中川敬が幻想的なキーボードを担当し、南の島の歌というよりも、アイルランドなど北の島〜クニとの共通項を感じさせる仕上がりになっている。
9 ヒヤミカチ節:これも
登川誠仁の代表曲。「起てよ沖縄!」という感動的な歌。戦後の沖縄音楽で、これをベスト・ソングに挙げる人は多い。
登川誠仁と照屋林助が世に広めた歌でもある。