フェラ・クティの幻の映像がDVDに『フェラ・イン・コンサート』
コロムビア
 マイルス・デイビスファンクなどにも影響を与えたナイジェリアの故フェラ・クティの映像がDVDになった。
『フェラ・イン・コンサート』は、1981年6月にパリで行なわれたコンサートを収録したもので、これまで数少ない彼の映像の中でも重要作の一つとして位置づけられていたものだ。
 収録されているのは「オリジナル・サファーヘッド」「アーミー・アレンジメント」ほか計4曲。女性ダンサーを含めた大所帯のバンド(エジプト80)が、一定のリズムを刻みながら徐々に会場を熱狂へと盛り上げていく様子が捉えられている。聴きどころはフェラのボーカルを中心とした「オリジナル・サファーヘッド」。
 画像、サウンドともどもあまり良い状態とは言えないが、大国を徹底批判しその発言がブラック・アフリカにも大きな影響力を持った彼の「アフロ・ビート」が、どのようなものであったかを知るには最適の一作だろう。
 フェラ・アニクラポ・クティは、1938年にナイジェリアに生れ、70年代にその過激なアフロ・ビートで大きな人気を得た。同時に同国政府から何度も弾圧を受けたことでも知られる。97年にエイズにより亡くなる。
 
Amazon.co.jp−DVD『ファラ・イン・コンサート』
 
 

( 2003/09/12 )

Otis Redding & His Orchestra"Live On The Sunset Strip"
20年の軌跡を綴る新録2枚組ベスト『HISTORIA / DIAMANTES』
Singin' from Yaeyama:彩風の新作『彩花』
あんたら/ほんまに/頑張ってください 『LAUGH IT OUT』RIZE with 隼人
テイチクからリリースされた沖縄音楽の好企画
琉神マブヤーから、ついにおにぎりパパになったアルベルト
DVD『嘉手苅林昌追善公演 白雲ぬ如に…』
サンボマスター『きみのためにつよくなりたい』:400メートル爆走気味に表現する「若さ」
カントリー・ボーイの今を歌う:池田卓『風月花日鳥曜日』
ついに出ましたよ、上原知子の島唄集『多幸山』
岡林信康の復刻スタート:『わたしを断罪せよ』
古謝美佐子8年ぶりの新作『廻る命』
マンボラマTokyo推薦:名作登場!フアン・ルイス・グエラの新作『Llave de Mi Corazon』
反ブッシュでグラミー受賞のカントリー3人組:『テイキング・ザ・ロング・ウェイ/ディキシー・チックス』
「マンボラマToyko」推薦CD:R.バレット、ブーガルー期の代表作『アシッド』
明るいエイズ・ソング「ディマクコンダ」by山田耕平
「マンボラマToyko」推薦CD:ジョニー・パチェーコ『ア・マン・アンド・ヒズ・ミュージック エル・マエストロ』
「マンボラマToyko」推薦CD:ジョー・バターンのアルバムが続々
マンボラマTokyo推薦CD:エディ・パルミエリ/アット・ザ・ユニヴァーシティ・オブ・プエルト・リコ
10年ぶりの名録音:大城美佐子/唄ウムイ
フェラ・クティ
フェラ連続レビュー(1):フェラ・クティのアルバム全26枚
フェラ・クティの幻の映像がDVDに『フェラ・イン・コンサート』
フェラ連続レビュー(3):アフロ・ソウル vs アフロ・ビート
フェラ連続レビュー(5):アップサイド・ダウン/ミュージック・オブ・メニー・カラーズ
アフロ・ビートのフェミ・クティが新作を準備中/マネー・マークと一緒に
フェラ・クティのアフロ・ビートが再評価の動き
フェラ連続レビュー(2):『シャカラ/ロンドン・シーン』 
フェラ連続レビュー(4):『ザ・トゥー・サイズ・オブ・フェラ』
7月8日 しょうちゃんの蛇に三線/藤田正
表紙へ戻る