大熊ワタルからのメッセージ:兵庫県Kは控訴を取り下げろ!
シカラムータ
 シカラムータの大熊ワタルから「非戦音楽人会議」へメールが届いた。大熊が偶然に、とある殺人事件の被害者の名を知ることになった、その経過報告である。
 この事件は神戸新聞によれば「神戸市西区の大学院生=当時(27)=が二〇〇二年三月、暴力団組長らに拉致、殺害された事件で、『適切な捜査をすれば、息子は死ななかった』などとして、母親(64)が兵庫県(県警)と元暴力団組長の被告(41)ら七人を相手に、約一億四千万円の損害賠償を求めた訴訟」のことである。   

 先月22日(2004年12月)、2002年3月の神戸商船大院生・浦中邦彰君拉致殺害事件に関して、兵庫県警が適切な捜査を怠ったとして、浦中君のお母さんが県などを提訴した国賠訴訟は全面勝訴となりましたが、その後27日、兵庫県警は反省するどころか不当にも控訴という悪あがきに打って出ました。
 浦中君がたまたま不肖シカラムータの一リスナーでもあったことから、僕も裁判に関心をもってきましたが、この度、震災10周年で訪れた神戸から、同市西区の浦中君の家にお邪魔し、線香をあげてきました。
 浦中君は学生として震災復興に技術的分野でかかわるべく研究をしていたそうです。
 母子家庭で、自らも糖尿病で通院する中、お母さんは、突然の悲報に打ちひしがれながらも、息子の死に一矢報いるべく、いまは、慣れない裁判やマスコミ対応に追われながら、力強くたたかっておられる様子でした。
 今は一審全面勝訴の余韻で、比較的お元気のようでしたが、今後、裁判が長引けば、相当な負担となるのは必定です。
 浦中君が生前、友人と交わしたメールにはシカラムータのほか、維新派の感想などもあり、さまざまなマイナー文化に興味をもっていたことがうかがえます。
 どこか遠くの話ではなく、ライブ会場などで袖振り合う可能性もあった、いわば未知の友人の話なのです。
 あらためて、みなさまのご注目をお願いします!
 兵庫県に告訴を取り下げるよう声をぶつけましょう! 
(大熊ワタル)

兵庫県への意見はこちらへ:
http://chiji.pref.hyogo.jp/hyogotalk.htm
神戸新聞の事件特集ページ:
http://www.kobe-np.co.jp/news_now/v_nishiku.html

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( 2005/01/20 )

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