この2月に突然の活動中止を発表した
Coccoのベスト盤『ベスト+裏ベスト+未発表集』(写真)が発売された(2001年9月5日)。
彼女自身が選曲した2枚組で全曲リマスタリング、未発表曲は5つ、初回限定としてインディーズ時代の曲も収めた特典CDも付いている。
このアルバムは4枚目のアルバム『サングローズ』に続くもの。アルバム未収録曲も7曲入っており、特典CD2曲をふくめれば、聞きごごちはニュー・アルバムに近いものがある。ハードなギター・サウンドの中から立ちがる
Coccoの鋭い叫びは、デビュー当時から一貫していたことが、このアルバムではっきりと確認できる(特典CDの「眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜」)。
またアルバム構成もよく練られており、既発表とはまるで異なる新ミックスの「あなたへの月」、デモ曲「靴下の秘密」など、何をうたっても独特の緊迫感をかもし出した彼女のオーラが、様々な色合いをもって耳に届くようしっかりと考えられている。