----ホワイト・ビーチ(米海軍の基地)がある勝連だからなおのこと。
そうです。子どもたちの通学路もホワイト・ビーチと隣り合わせだから。
----きむたかホールは基地の関連助成金で建設したんだよね。
(中村:)「沖縄米軍基地所在市町村活性化特別事業」(98年に始まった1000億円プロジェクト)です。いわゆる「島懇事業」(島田晴雄慶應義塾大学教授が座長となった懇談会)。国がお金を上げるから、基地のある所は我慢しなさいということです。
----変わらない、これも沖縄のもう一つの姿。
(中村:)でも「平和の舞台」に「ぴとぅりぴき・むーるぴき」というテーマがあったから、子どもたちの中にも反戦に対する積極性が生まれたんだと思うよ。
----その言葉、分からない。
八重山の言葉で「1人引き、諸引き」というんですよ。1人が立ちあがれば、みんなも立ちあがる。こんもりとした森も木1本から始まっている。平和のタネの1粒運動というのは、そういうことんなんだ。
大勢で「セーノ!」じゃなくて、まず自分が平和の固まりになるしかない。
そうやって1人1人がつながっていく。それが1番、強いと思う。
ぼくらが勝連でやっているのは、そういうことですね。
(おわり)
「組踊 肝高の阿麻和利」読谷村公演
2001年11月18日(日)午後2時開演
会場:沖縄県読谷村文化センター(鳳ホール)tel(098)982-9292
入場無料