新作『Actual Size』が大ヒット中のMR.BIG
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 6枚目のスタジオ・アルバムとなる『アクチュアル・サイズ』(アトランティック/写真)を発売したミスター・ビッグMR.BIGが来日した。
 今回は、アルバムに収録された「Shine」がフジテレビのアニメ番組「Hellsing」のエンディング・テーマに選ばれたため、そのプロモーションも兼ねてのもの。2001年8月8日に発売されたアルバムがオリコンでも総合チャート初登場5位となり、話題を集める渦中でのインタビュー/記者会見となった
 9月1日に行なわれたこの記者会見に先だって、バンドはミニ・ライヴで新曲も披露、「新しいアルバムが聴いてくれるファンのみんなに気に入っていただける瞬間が何よりもうれしい」と挨拶し、集まったファンの声援に応えた。
(C)平野耕太・少年画報社/Hellsing製作委員会
 東京で行なわれたこの記者発表には、「Shine」を手がけたギター担当のリッチー・コッツェン、「アキラ」や「ドラえもん」が好きなヴォーカルのエリック・マーティン、映画『ファイナル・ファンタジー』に感銘を受けたと言うドラムス担当のパット・トービーの3人が、「Hellsing」の感想や、シングル「Shine」を生んだエピソードなどを語ってくれた。[取材協力:パイオニアLDC、イーストウェスト]
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----TVアニメ「Hellsing」のプロモート映像をご覧になられての印象は?
 パット・トービー(ドラムス)「今回、自分たちの曲が選ばれたことを光栄に思います。コミックもたいへん面白く観せてもらい、早くアニメーションで放送されることを楽しみにしています。アメリカでも、日本のコミックやアニメーションはとても人気があり、コミック・アニメといういわば自己表現の世界に、私たちも交えて触れられることにとても満足していますし、また楽しみでもあります」

 (画像は「Hellsing」のロゴ)。
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 エリック・マーティン(ヴォーカル)「日本のアニメーションに関わりを持たせてもらったことは、ありがたいことだと思います。コミックのほうも読ませてもらって、とても素晴らしいと思いました。内容がとてもドラマティックですし、サスペンスもあり、こういった作品に関わることができてたいへん光栄です」
----「Shine」(写真)という曲のポジティヴなメッセージが、意外なようで、実は「Hellsing」の主人公アーカイドやセラスたちのイメージにとてもマッチしているとアニメ・スタッフは感じていますが、この点についてはいかがでしょうか?
 リッチー・コッツェン(ギター担当)「曲の解釈にはいろいろなものがあると思いますが、ポジティブなエネルギーを感じていただけるのではと思います。そして作品では、登場するキャラクターたちのポジティヴな面が他の多くの人たちにも影響を与えていくのではと感じています。そんな部分が作品と曲とがマッチしている点ではないでしょうか」
eastwest/Warner Music
----「Shine」を生んだエピソードについてお願いします。
リッチー・コッツェン「日本のみなさんに聞いてもらうにあたって、何かいいもの、いいアイディアがないかと意識して書いた曲なんです。そしてアルバムに収録するにあたって、他の曲とのバランスも考えて書いた曲です」
----日本で気に入った食べ物などありますか?
 エリック・マーティン「お寿司は大好きです。ゲームは最近はプレイステーションを
やりますし、アニメは<アキラ>や<ドラえもん>が
好きです。「Hellsing」もとても好きですよ」
 パット・トービー「抹茶のアイスクリームが好きです。秋葉原に行って、CDやカメラと言ったテクノロジーに触れることもとても好きです。
 リッチー・コッツェン「自分たちの音楽に触れていただける日本のファンの人たちと触れ合えることが何よりもうれしいことです。今日もミニ・ライヴを行い、握手会の機会があったことにとても感謝しています」
----日本の若者に向けてのメッセージをお願いします。
 パット・トービー「自分も好きなミュージシャンに影響を受けてこの世界に入りました。中には、ドラッグなど悪いことにも手を出してしまう人もいましたが、私はそうした彼ら自身ではなく、彼らが生み出す音楽が好きでした。彼らが悪いことに手を出さなければ、もっともっと素晴らしい音楽を生み出してくれると思っています。私は、これからもいい音楽を生み出していきたいし、私が多くのミュージシャンからインスパイアを受けたように、私も多くの若者にインスパイアを与えられればという気持ちです」
(おわり)

「Hellsing」オフィシャル・サイト:
http://www.hellsing.net

ワーナー・ミュージック・オフィシャル・サイト:
http://www.warnermusic.co.jp/

( 2001/09/03 )

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