キューバン・サルサの快作『ロコス・ポル・ミ・アバナ』
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 2003年に来日して話題を呼んだキューバのグループ、マノリート・イ・ス・トラブーコが、新作『ロコス・ポル・ミ・アバナ』(アオラ・コーポレーション)を発売した。前作から2年ぶりとなるが、さらにダンス・バンド(サルサ)として肩の力が抜けて、気持ちのいいアルバム内容となった。
 トラブーコは、ピアニストのマノリート・シモネーが中心となり、管楽器はもちろんのことバイオリンほか弦楽器も加えた、現代キューバンに特徴的なバンドである。アルバムの「10年」という歌にもあるように、2003年で結成10年、いよいよ充実の…といったところだろう。
 その「10年」にしてもそうだが、プエルトリコやニューヨークのメロディアスなサルサからエッセンスを充分に吸収したサウンドが特色で、このアルバムはそういう意味でも彼らの方向性がはっきりと見て取れる秀作に仕上がっている。
 録音は2003年7月、ハバナ。ブエナ・ビスタがキューバ音楽の本流だと思っている人には、ちょっと驚きの若々しいサウンドだ。
 なお彼らは、8月5日の渋谷O-Eastを皮切りに全国ツアーを行なう。

アオラ・コーポレーション http://www.ahora-tyo.com/

 
 

( 2004/07/14 )

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