佐野元春が、米・
同時多発テロに触発されて「光」という歌を録音した。
2001年9月11日、事件が起こった当日の夜に作り、12日に彼のM's factory studioで録音した歌である。
ホームページには「爆発の夜 僕は歌を書いた 売り物用ではない歌を 僕と僕の友人のための歌を」と記され、「光」がビジネスとは離れた歌であることを彼は強調している。
この歌は、9月25日まで彼のホームページ(写真・部分)から無料でダウンロードできる。
「光」は、現時点でデモ・バージョンではあるが、そのラフに録音したようなイメージから、
ジョン・レノンの初期『
ジョンの魂』『イマジン』などからの1曲を思い浮かべる人も多いはずである。
佐野の感情をなるべく抑えたような歌い方と、シンプルなロック・アンサンブルによって、佐野元春という一個のシンガー、一人の人間が、どれほどのショックを受けたかが、しみじみと伝わるバラードとなっている。
「光 - The Light」 Words and Music by 佐野元春
(歌詞は聞き取り)
1) 今日の とても悲しいニュースを見た
天使たちの声 残酷な空 瓦礫の中
今日の ここに悲しいニュースがある
暴力だけの世界なんて むなしい
めちゃくちゃになったものは
決して取り戻せはしない
それは意味のない繰り返し
憎しみの鎖 断ち切るまで
この祈りが届くように
この祈りが届くように
どんな小さな祈りでもいい
この祈りが届くように
2) 今日も とてもおかしなニュースを見た
英語だらけの世界なんて くだらない
ほんの少しの言葉だけで
この世界は壊れてしまう
ここで怯えていたくはない
憎しみの鎖 断ち切るまで
あの光が消えないように
あの光を消さないように
どんな小さな光でもいい
あの光を消さないように
あの光が消えないように
あの光を消さないように
どんな小さな光でもいい
あの光を消さないように
(おわり)