アイリッシュ音楽のトップ、Andy Irvineが結成したスーパー・ユニット、Mozaik
アイリッシュ音楽の改革者として世界的な尊敬を集めているアンディ・アーバイン、そしてドーナル・ラニーらによる5人編成のユニット、それがMozaik(モザイク)だ。
アルバム『ライヴ・フロム・ザ・パワーハウス』は、その見事な歌と演奏にため息が出るほどの名作。日本ではソウル・フラワー・ユニオンのヒデ坊(
伊丹英子)による新レーベル"ZO-san Record"から発売された(2004年9月)。
モザイクは、1984年に一度、短期間ながら結成されたことがあるという。アンディ・アーヴァインは、20年後の今、メンバーを刷新して初めてのアルバムを出した。それがブリスベインのライブ・ハウスで収録された本作品である。
メンバーは、アンディ(ボーカル、ブズーキほか)、ドーナル(ブズーキ、ギターほか)、ブルース・モルスキー(ボーカル、フィドルほか)、ニコラ・パロフ(ガダルカ、ギター、クラリネットほか)、レンス・バン・デア・ザルム(フィドル、マンドリンほか)。
ギター種やフィドル(バイオリン)など弦楽器の世界的名手たちによる歌と演奏は、アイルランド音楽、北欧や東欧〜
ロマ(ジプシー)の音楽、アメリカン・フォークなどがブレンドされて、「どこか聞いたことがある(はず)」なのだが「どこにもない」、魅惑的な音楽に仕上がっている。アンディのお得意である「鍛冶屋口説」、ウディ・ガスリーの名作「小柄な少年/旅はわが友」ほか、どれも素晴らしい仕上がりだ。ニコラのクラリネットが艶かしいリードを取る「最後のダンス」も、聞けば聞くほど味わい深い。
プロデュースは、ドーナル・ラニー。2004年の収穫の1枚だ。
*このアルバムの日本盤=外盤に日本語解説を付けたもの=は、ソウル・フラワーなどのライブ会場と通販のみ。下記のdeight recordsのサイトを参照のこと。
deight records:
http://www.breast.co.jp/deight/index2.html
amazon.co.jp-『Live from the Powerhouse / Mozaik』