これまでの3作がすべてダブル・プラチナを獲得したR&B界の最注目株、ジェニュワインの4枚目『ザ・シニア』(エピック)が発売された(日本盤の発売は2003年5月2日)。
朋友
ティンバーランドが制作した曲は今回は一つもないが、
スヌープ・ドッグや
R・ケリーなどの共演曲など魅力的な作品が並んでいる。
オープニングは
マイク・タイソンによる推薦コメントから。続く「ゲット・レディ」がスヌープとの共演で、ジェニュワインの切々と訴えかけるボーカルとヌルリとしたスヌープの声質とが上手に絡みつき、聴きごたえがある。ミスター・セックスの大先輩
R・ケリーと組んだセクシュアルなパーティ・ソングの「ヘル・イェー」の艶かしさも魅力的だ。
彼のチョビヒゲは似合っているのかどうか「??」ではあるが、「スティンギ」「セックス」ほかどの曲もセックス・アピール(とジョーク)にあふれ、レベルの高い作品になっていることは確かだ。
そしてなにより、彼が正統派のシンガーへの道を模索しているところが、起伏に富んだアルバムながら聴きごこちがすっきりとしているゆえんだろう。
Amazon.co.jp−ジェニュワイン『ザ・シニア』