Son By Four『Purest Of Pain』
SONY DISCOS TRK84039/2-475194
 ソン・バイ・フォーは、プエルトリコの4人組で、エンリケ・イグレシアスやマーク・アンソニーなどと同じように、ラテン圏から英語圏へのクロスオーバーを目指すコーラス・グループである。出身はプエルトリコ。
 すでに前作となる『Son By Four』(99年)は、ラテン圏ではビッグ・ヒットなり、アメリカ国内のスパニッシュを中心としたマーケットで31万枚、世界的(主にラテン・アメリカ)では100万枚以上を売り上げたとされる。
『Purest Of Pain』は、彼らにとって3枚目となるアルバムで、4曲が前作の英語版である( 「All I Ever Wanted」 (Lo Que Yo Mas Quiero)、 「Purest Of Pain」 (A Puro Dolor)、 「Sofia」 、「Where Did Our Love Go」 (Donde Esta Tu Amor))。
 特に話題なのがメガ・ヒットとなった「ア・プーロ・ドロール」の英語版「ピューレスト・オブ・ペイン」だろう。この歌は、R&Bバラードを下敷きにした現代的なボレーロだが、今回の英語版でますますラテン色が薄まった。
 スペイン語で切々と歌われる「Cuando Seas Mia」は、若いラテン・バラディアーらしい味わいだが、このような歌だけでは世界を目指せないという判断なのだろう。彼らにとって、「勝負」のアルバムである。

Amazon.co.jp−Son By Four『Purest Of Pain』

 

( 2000/12/21 )

Otis Redding & His Orchestra"Live On The Sunset Strip"
20年の軌跡を綴る新録2枚組ベスト『HISTORIA / DIAMANTES』
Singin' from Yaeyama:彩風の新作『彩花』
あんたら/ほんまに/頑張ってください 『LAUGH IT OUT』RIZE with 隼人
テイチクからリリースされた沖縄音楽の好企画
琉神マブヤーから、ついにおにぎりパパになったアルベルト
DVD『嘉手苅林昌追善公演 白雲ぬ如に…』
サンボマスター『きみのためにつよくなりたい』:400メートル爆走気味に表現する「若さ」
カントリー・ボーイの今を歌う:池田卓『風月花日鳥曜日』
ついに出ましたよ、上原知子の島唄集『多幸山』
岡林信康の復刻スタート:『わたしを断罪せよ』
古謝美佐子8年ぶりの新作『廻る命』
マンボラマTokyo推薦:名作登場!フアン・ルイス・グエラの新作『Llave de Mi Corazon』
反ブッシュでグラミー受賞のカントリー3人組:『テイキング・ザ・ロング・ウェイ/ディキシー・チックス』
「マンボラマToyko」推薦CD:R.バレット、ブーガルー期の代表作『アシッド』
明るいエイズ・ソング「ディマクコンダ」by山田耕平
「マンボラマToyko」推薦CD:ジョニー・パチェーコ『ア・マン・アンド・ヒズ・ミュージック エル・マエストロ』
「マンボラマToyko」推薦CD:ジョー・バターンのアルバムが続々
マンボラマTokyo推薦CD:エディ・パルミエリ/アット・ザ・ユニヴァーシティ・オブ・プエルト・リコ
10年ぶりの名録音:大城美佐子/唄ウムイ
ソン・バイ・フォー
スティングが中米で自然保護のコンサート/ソン・バイ・フォーも出演
Son By Four『Purest Of Pain』
表紙へ戻る