70年代前半に大ヒットし、一時は日本三大民謡の一つにも数えられたにも関わらず、その後、放送メディアからエアプレイを拒まれ続けた放送禁止歌、「
竹田の子守唄」にまつわる画期的イベントが、2001年2月10日、歌の故郷である京都市伏見区で開かれた。
「
竹田の子守唄」は、京都の竹田にある被差別部落に生まれた歌とされている。この歌は、1969年、フォーク・グループの
赤い鳥によってレコーディングされ、全国的に知られるようになった。しかしながら、歌の出身が被差別部落であるからという奇妙な理由により、放送では一種の「自主規制」が敷かれてきた。
パルスプラザ・稲盛ホールで開かれた「第6回ふしみ人権の集い」では、元歌の素晴らしさをはじめ、その歴史的な背景、元歌がどのように故郷を出てヒットしたかなど、「
竹田の子守唄」にまつわるこれまでの経緯が明らかにされた。出演は、藤田正(Beats21)、
紙ふうせん(元
赤い鳥の後藤悦治郎、平山泰代によるデュオ)、そして地元で今回のために結成された女性コーラスほか。後藤悦治郎は、「アマチュア時代からこの歌をうたい続けて33年。今回、故郷で初めてうたうので感慨深い」と語り、元歌をうたい継ぐ地元コーラス隊と一緒の舞台に立った。
*Beats21では、近日中に「
竹田の子守唄」を追いかけた連載をスタートします。