ビートルズの中心的二人、ジョンとポールが出会った場所として知られる
リバプールのステージが保存されることが決まった(2002年2月6日)。
この木造のステージは、同市にあるセント・ピーターズ教会の講堂にあるもので、2001年に競売にかけられたが買い手が見つからず、教会の再建計画にともない取り壊しされることが決まっていた。
リバプール市はこれにストップをかけ、「
ビートルズのスタート地点」が保存されることになった。
それは1957年のこと。
リバプールのクォーリー・バンク・スクールの生徒だった
ジョン・レノン(この時、16歳)は、当時流行していたスキッフル・バンド「ザ・クォーリーメン」を結成、同年7月6日、この教会のホールにあるステージで当時15歳の
ポール・マッカートニーと出会った。
ポールはジョンに対して、ギターのチューニングがおかしいなどと指摘し、堂々と自分の音楽的実力を示したという。ジョンはそんなポールの力を認め、ポールをクォリーメンに加わるよう誘った。今回、話題になったステージは、この時に二人が実際に立っていたもの。
これまで露天で使われていたこの舞台は、今後、雨などがしのげる適切な場所に保管されるという。
クォーリーメンは短命に終わったが、その後バンドは、ジョニー・アンド・ザ・ムーンドッグズ、シルバー・
ビートルズと変わり、最後にザ・
ビートルズとなる。