50年代、アメリカの白人ティーネイジャーに「
ロックンロール」という新しい音楽を教えた番組、「アメリカン・バンドスタンド」が、この2002年で50周年を迎える。
これを祝って、同番組ゆかりのabcテレビが、5月3日に2時間の特別番組「American Bandstand's 50th ... A Celebration!」を放送することになった。
この番組の原型は、1952年、フィラデルフィアのローカル番組「ボブ・ホーンズ・バンドスタンド」に端を発する。「バンドスタンド」は、56年にディック・クラークへと司会が代わり人気が急上昇していった。そして57年8月5日、abcが「アメリカン・バンドスタンド」として全国放送するや、クラークが広めた「
ロックンロール」という言葉とともに、この番組は時代を象徴するブームとなっていった。この番組から全国的なヒットとなった第1号は、ジェリ・リー・ルイスの「ホール・ロッタ・シェイキング・ゴーイング・オン」。
黒人のR&Bの魅力を若い白人層に伝えた「アメリカン・バンドスタンド」は、
ビートルズと
エルビス・プレスリーがなぜ出演しなかったのかと言われるほど、若いシンガーが必ずといっていいほど登場する番組だった。
5月の記念番組には、
マイケル・ジャクソンや
スティービー・ワンダーらも出演する予定。
写真は、ディック・クラークと同番組のロゴ。