マイケル・ジョーダンが主演した映画『Space Jam』のテーマ・ソング「I Believe I Can Fly」などのビッグ・ヒットを重ねてきたスター歌手、
R・ケリーが逮捕された(2002年6月5日)。
逮捕状は、彼が未成年の少女をだましてポルノ・ビデオを撮影した、というもの。
これまでシカゴ警察などは、ケリーが未成年との淫行を重ねているとの容疑で約3年にわたる捜査を行なってきた。この流れの中で、2000年12月にシカゴ・サン・タイムズ紙がケリーの性癖と捜査内容を暴露する記事を発表し、そして2002年2月、同紙が問題のビデオを入手、これを検察に手渡したことでケリーのセックス・ゴシップは社会問題の様相を呈してきた。
同ビデオには、複数の「物語」が入っており、ケリー本人と思われる人物が女性たちと性行為をおこない、また未成年の少女と一緒にオシッコをする映像も記録されていた。このテープは、VHSとDVDにコピーされ、ストリートやインターネットで売り出されており「大ヒット・ポルノ」となっている。
今回、警察当局およびFBIがビデオに映る「登場人物」が
R・ケリーであり、その相手の1人が当時14歳の未成年であったことを確認し逮捕に踏み切った。
ケリーは5日夜遅く、フロリダで逮捕された。
なおケリーは、この一連の出来事を完全に否定しており、今回の逮捕についても彼の代理人は裁判で身の潔白を証明することができると発表している。