ソウル・ミュージックの女王、
アリサ・フランクリンが、フロリダの新聞社を相手取って5000万ドルの名誉毀損訴訟を起こした(2001年11月28日)。
ザ・スター紙が2000年12月に載せた、フランクリンにはアルコールに関する問題があるとした記事に対して法的手段に訴えたもので、フランクリン側は記事の訂正を求めたものの、新しく書かれた記事は「オリジナルの記事をさらに悪くしたような内容」(フランクリン側の訴訟団)であり、関係は修復されることはなかった。
フランクリン側は、記事よって彼女の仕事にも重大な損害を与えられたと主張し、今回の訴訟に踏み切った。
訴えられた『ザ・スター』を所有するアメリカン・メディア社は、現時点で訴状を読んでいないので、コメントできないとしている。
アリサ・フランクリンは、
ジェイムズ・ブラウンや
オーティス・レディングらと並び、60年代以降の「ソウル」の時代に数々のヒットを飛ばしたシンガー。
黒人・女性解放のメッセージを、そのダイナミックな歌声に乗せ、アメリカにおける歴史的な歌手としての地位を築いた。