シナトラの黒人友好は見せかけ:クインシー・ジョーンズが自伝本&CDを発売
Doubleday
 マイケル・ジャクソンを世界的なスターにするなど、アメリカ音楽界の重鎮、クィンシー・ジョーンズが、2001年10月9日、アメリカで自伝本とCDを発売する。
 クィンシー・ジョーンズは1933年、シカゴに生まれたミュージシャンで、シアトルに育ち、1951年からライオネル・ハンプトン楽団のアレンジャーや、トランペッターとして活動を始めている。以来、ジャズからR&B、ラップに至るまで、数多くのミュージシャンと付き合い有名な作品を生んできた。
 今回発売される自伝『Q: The Autobiography of Quincy Jones』(ダブルデイ社/写真)は、その長い活動歴を追ったもので、マイケル、レイ・チャールズ、マイルス・デイビス、マーロン・ブランドほか多くのスターが登場する(ジェイムズ・マクブライドとの共著)。
 精神分裂症の母親が病院へ連れ去られる時に負った深い心の傷、クィンシーが落ち込んだ時にマーロン・ブランドがどれほど助けてくれたか、あるいはフランク・シナトラの黒人に対する差別的な言動などが、ストレイトに語られている。
Rhino rec.
 マイケル・ジャクソンについては、彼はそうとうな恥ずかしがり屋だとし、レコーディング・スタジオでも、灯りを消してソファの向こうでしか歌おうとしなかったと『スリラー』時代の様子にも触れている。
 自伝にあわせた4枚CDセット『Q: THE MUSICAL BIOGRAPHY OF QUINCY JONES』(Rhino)も同日に発売される。
 これは1951から1995年までの彼の音楽活動を追ったもので、「Kingfish」(ライオネル・ハンプトン)、「Whole Lot Of Shakin' Goin' On」(ビッグ・メイベル))、「Misty」(サラ・ボーン)、「The Midnight Sun Will Never Set」(デューク・エリントン楽団)、映画『カラ・パープル』のテーマ曲、『Ironside』のテーマ曲ほか、アリサ・フランクリンポール・サイモンらとの作品が並んでいる。ディスク4は『Q's Jook Joint』ほかの彼自身のアルバムからピックアップされている。
 また、Quincy Jones Media Group社が制作した米・黒人解放史を音楽で続る6枚CDセット『Say It Loud! A Celebration Of Black Music In America』(Rhino/写真)も発売。これは自伝発売前日、8日にHV1テレビでも関連特番が組まれる。
 
  

( 2001/10/02 )

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