2002年1月23日に、事実上の解雇宣告を受けた
マライア・キャリーとEMI/バージンの間で、早くも訴訟の準備が進められているようだ。
問題になっている一つは、EMIがロンドン株式市場で独自に発表した声明について、その文中に、両者の合意文章にある「契約が取り消された(cancelled)」ではなく、「契約が終了した(terminated)」という言葉が使われたこと、そしてこのEMI独自の声明が、合意文書に先がけて公にされたことである。マライア側は、約束がホゴにされ、まるでEMI/バージンからクビになったような扱いだと言いたいようだ。
マライア側はまた、解約金の総額も、会社側がいう1960万ポンド(約37億5000万円)ではなく、おおよそその倍額にあたると主張している。
いっぽうレコード会社側は、マライアをクビにしたといったつもりはなく、むしろマライア側のほうが、この解約発表以来、扇情的な情報を世界に流していると反論し、訴訟を起こすのであれば受けて立つという主旨の発言をしている。
また、とある大阪の有力マネージメント会社が、この騒動をきっかけに水面下でマライア獲得に動き出したとの怪情報も飛んでおり、「マライア騒動」はまだまだ収まりそうもない。