エリック・クラプトン(写真)が引退を表明した。
ヤードバーズに在籍した60時代からギタリストとして、またシンガーとしてカリスマ的な評価を得てきたミュージシャンがその長いキャリアに自ら幕を下すことになった。
2001年6月7日、現在ツアー中の彼がオハイオで発表したもので、引退を決意した理由として近く恋人が子どもを出産するからだという。
クラプトンは1991年に、以前の恋人の間にもうけた息子を転落事故で亡くし、これが「ティアーズ・イン・ヘブン」というヒット曲につながったことはよく知られている。歌手としても、この事故をきっかけとして深みを増した。
新しく子どもが生まれること、そして年中、世界を飛びまわる生活に疲れていた彼が、トップ・ミュージシャンの生活よりも家族との生活を選択したものと思われる。
現在のワールド・ツアーは、8月18日のロサンゼルス公演で終了し、これが事実上のラスト・ステージとなる模様。