江州音頭・桜川唯丸の名作『ウランバン』が復刻
Disk Milk
 ワールド・ミュージック・ブームのさなか、江州音頭(ごうしゅうおんど)を大胆に現代化したアルバム『ウランバン』が発売された。1991年のことである。
 盆踊りの櫓には大編成のバンドを上げ、櫓の下には大勢の踊り子を用意する、という常識外れの活動をしていた桜川唯丸(さくらがわ・ただまる)と、新しい音楽を探求していた佐原一哉ら若い一党との思いが、絶妙の出会いをしたのがこのアルバムだった。
 2006年10月26日、その『ウランバン』が、未発表ライブ、新録を加えた2枚組で復刻される。
 以下は、その後、古謝美佐子のプロデューサーとしても評価が高まる佐原一哉自身によるプレス・シートである。
 日本のダンス・ミュージック&ラップの原点とも言える関西の民謡「江州音頭」の革命児「桜川唯丸 with スピチュアル・ユニティ」の傑作「ウランバン」(1991年)。オリジナル発売から15年の今年、リマスタリングCDに未発売ライブなどを加えた2枚組「ウランバンDX」として生まれ変わりました。
 発売当時はワールド・ミュージック・ブームの中「世界に通じる日本のオリジナルなダンス・ミュージック」と絶賛された傑作の復活。初代のネーネーズ等ゲストも豪華。スピード感溢れるモダンでオリジナルなダンス・ミュージック&ラップ。江州音頭の他にも古謝美佐子などがカバーしている童謡「黒い雨」のオリジナル歌唱なども聞き物。DISC 1にはリマスタリングの他、ボーナストラックとして「ケーケー尽くし〜油絞り」部分のリミックスバージョンを収録。
 DISC 2は、全盛期1992年3月のライブ6曲の他、唯丸が引退から11年ぶりに一時復帰したスタジオ新録音「般若心経入り、四季尽くし」特別収録。未発表ライブの「童謡メドレー」「お茶々尽くし」なども聞き逃せない。
 初代桜川唯丸は1995年に引退後、現在、四柱推命の先生として現在活躍中。今回も初回得点として桜川唯丸自らが鑑定する四柱推命無料鑑定券付き!!
 90年代には初代ネーネーズのバックなども務めた伝説のバンド、スピリチュアル・ユニティーのメンバー達は、「大西ゆかりと新世界」の一員として活動する夢ミノル、森巧美、河内家菊水丸のバックやプロデュース活動もする石田雄一、「後藤ゆうぞうとヒズ・ワニ・クマ・デロレン&マキソロ」を率いる後藤ゆうぞうやソロ活動の井崎よしかず、などそれぞれに活躍中。
 なお「ウランバン」とはサンスクリット語で仏教の経典の一つ。直訳すると「つりあげる」という意味。「盂蘭盆(うらぼん)」〜「お盆」の元になった言葉です。
 2006年7月                PRODUCER 佐原一哉

*『ウランバン DX』(ディスク・ミルク/ボンバ)。3990円。2006年10月26日発売。

( 2006/08/08 )

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