マイケル・ジャクソンが、ソニー・ミュージックの代表として有名なトミー・モットーラを、公式の場で「人種差別主義者」と発言し、波紋を呼んでいる。
この発言が飛び出したのは、2002年7月6日、ニューヨークのハーレム。
黒人活動家としても知られるアル・シャープトン師が主催する「ナショナル・アクション・ネットワーク」の集会の壇上に立ったマイケルは、レコード会社はアーティストに対してとんでもない悪巧みをやっている、彼らは盗み、ダマし、出きる限りの悪事を働いている、特に黒人アーティストに対して酷い扱いをしていると発言した。
「ナショナル・アクション・ネットワーク」は、シャープ師の活動の一環で、レコード会社がアーティストに対し金銭的に適切な行動をとっているかを調査する組織。マイケルが、黒人が主体となった、このような集会で、これほどはっきりした態度を表明するのは珍しいと言われている。
マイケルは、この集会でモットーラを「人種差別主義者」であり「めちゃくちゃに悪魔的な人物」とし、ソニー所属の黒人アーティストに対して、「N言葉」(ニガー)を使ったとも語った。
これに対し、ソニー側は「滑稽かつ悪意に満ちている」と反論している。
マイケルはその後、ファンが待つマンハッタンのソニー・ミュージック周辺にバスでやってきて、抗議デモの人々に手を振った。
マイケルとソニーとの冷え切った関係は決定的になったようだ。