マイケル・ジャクソンが呼びかけ、すでに完成していると言われる「
米・同時多発テロ」の犠牲者、生存者のためのチャリティ・シングルが、未だに発売されていない。
インシンク、リッキー・マーチン、
マライア・キャリー、
カルロス・サンタナ、フリオ・イグレシアスらが参加したこのシングル、店頭での特別販売を決めていたはずの米・マグドナルドも中止を決め、発売元といわれたソニーも公式な発言を差し控えている(2002年7月16日付)。
「What More Can I Give」は、2002年5月にマイケル自身が完成を発表したが、7月半ばにば入って事態に変化があらわれた。
同シングルの制作資金を捻出したエグゼクティブ・プロデューサーが、以前にポルノ業界にいたことが発覚、それを受けてマイケル側が、彼と縁を切り、そのためシングル自体も発売がどうなるのか分からないと発表した(7月12日)。
しかしエグゼクティブ・プロデューサーは、自分がポルノのプロデューサーであったことは、マイケルらは以前から知っていたことであり、今頃になって自分の過去を問題にするのはソニーとの間でモメているアルバム『インビンシブル』ほかのトラブルのダシに使ったのだと主張している。
マクドナルドがこのプロジェクトから撤退したのも、エグゼクティブ・プロデューサーの過去だけではなく、マイケルが大金をはたいて和解した児童虐待事件も重く見た、という指摘もある。