マイケル・ジャクソンにまた訴訟問題が発生した。
2002年1月末、サンタ・バーバラにある裁判所に提出された訴状によれば、マイケルはドイツの医者にかかった時の治療費をプロモーターが肩代わりするように求め、代わりに次回のワールド・ツアーの興業権をそのプロモーターを渡すべく契約を交わした。
しかしマイケルは別の興行者と新たに契約の話を進めていた、というもの。
訴えを起こしたのはマーセル・エイブラムというプロモーターで、彼は「デインジャラス」(92〜93)、「ヒストリー」(96〜97)の二つのビッグ・ツアーを手がけた。今回、彼は2000万ドルを損害賠償金をマイケルに要求している。
マイケルがエイブラムに支払うよう求めた治療費は、数十万ドルという額とのことだが、なぜ当人がこのような治療を受けたのか、なぜ支払うことを避けたのかについては、エイブラム側の弁護士も口をつぐんだまま。両者には何か特別のワケがあるらしい。
エイブラムは2000年にも、マイケル側が契約を不履行にしたと訴訟を起こしており、この時はシドニー、ホノルルでのコンサートの取り消しでこうむった不利益に、ソウルとミュンヘンで行なわれたチャリティ・コンサートにかかった経費をふくめ、総額2500万ドルを越える金額を要求している(未だ係争中)。
未だ係争中の訴訟事件があるにもかかわらず、今回、また両者でトラブルが発生するというのは、不可解きわまりない。
写真は、彼がまだアフリカン・アメリカンだった頃の
大ヒット作品『Ben』。