2001年は「サッチモ」の愛称で知られた
ルイ・アームストロングの生誕100周年にあたる。1901年8月4日に生まれたこのジャズの改革者を記念して、様々な企画CDが発売されているが、中でもソニー/Legacyから発売された『ザ・コンプリート・ホット・ファイヴ・アンド・ホット・セヴン・レコーディングス』(写真)は注目盤(8月1日発売)。
マニアックなことで知られるリイシュー・プロデューサー、フィル・シャープは、次のように原稿を寄せている(プレス・シートから)。
「今までサッチモのレコーディングは、様々な形で世に出てきたが、今回新たなデジタル・ミレニアムを迎えるにあたり、Legacyレーベルが誠意を込めてきちんとした形でサッチモのレコーディングの全てをここに提供します。このCDセットはソニーミュージック・カタログの礎となり、Hot5&Hot7は真の意味でジャズのロゼッタ・ストーンとなる」
『ザ・コンプリート・ホット・ファイヴ・アンド・ホット・セヴン・レコーディングス』は、Okeh(オーケー)・レーベルにホット・ファイブやホット・セブンの名の下に録音した曲を中心に89曲を収録している。ジャズ史上に残る不朽の名演「「ウェスト・エンド・ブルース」、スキャット唱法による「ヒービー・ジービーズ」ほか、歴史的な作品がずらりと並んでいる。
2001年度のグラミー賞でベスト・ヒストリカル・アルバム賞を受賞作品。