不世出のシンガー/ギタリスト、ジミ・ヘンドリクスの短い人生を追った本格的な伝記本が完成した。
ビルボード誌が2002年4月に発売する
『Black Gold: The Lost Archives of Jimi Hendrix』(スティーブン・ロビー著)は、これまでほとんど知られることのなかった人間関係やセッションなどについても触れられているという。
ジミの父であるアル・ヘンドリクスへのインタビューはもちろん、カルロス・サンタナやジョン・マクラフリンらギター・スタイリストや、イギリスで出会った当夜からジミと緊密な関係となったキャシー・エッチンガムへの取材も文中に登場する。
以下は、その中のごく一部。
伝記によれば、1966年、ロンドンの音楽好きな美容師だったエッチンガム(当時20歳)は、アメリカから「ワイルドな容姿の男」がクラブにくると誘われ、the Scotch of St. James Clubに向かった。
これはジミの才能を見抜いたチャス・チャンドラー(アニマルズ)が、ロンドンのライブへ初めて誘った時のことである(ジミは、非就労ビザで入国)。
チャンドラーの知り合いだったエッチンガムを、ジミに紹介するや、ジミは彼女の耳にキスをし、「君はとても綺麗だ」と口説いたという。
そしてライブがあった当夜、二人は一つに。
…このような「秘話」が、珍しい写真と共に『Black Gold』にはたくさん登場するという。