世界的な活動家としても知られるU2の
ボノが、2002年2月3日、ニューヨークで開かれた世界経済フォーラム年次総会(通称・ダボス会議)で、貧困とエイズ撲滅のため、先進諸国がアフリカなど発展途上国に貸し付けている巨額債務を帳消しにするよう訴えた。
ボノはマイクロ・ソフト社のビル・ゲイツ会長と共に壇上に上り(写真)、世界各国から集まった政治家や経済人らの前で、彼が長年取り組んでいるこの問題について演説を行なった。
ボノは「私たちが力を合わせれば、前進することができると信じる」と語り、この3月にもアフリカへアメリカのポール・オニール財務長官と共に調査に出かけると発表した。
ボノは2000年に開かれた国連ミレニアム・サミットに、第3世界の債務取り消しを求める2120万人の署名を集めた嘆願書を提出し、大きな話題を呼んだ。
今回の会議において先進諸国は、すでに総額400億ドルの債務帳消しに同意しており、マイクロ・ソフトの関連団体もアフリカのエイズ撲滅のために5000万ドルを提供することを発表している。