90年代にオルタナ系のバンドとして人気があったジェインズ・アディクションが、12年ぶりに新作を発表する。2001年にバンドを再結成した彼らだが、新しいベーシストを迎えて現在、スタジオに入っている。
また中心人物であるペリー・ファレルは熱心なキリスト教徒として知られるが、彼はこのたびアフリカのスーダンに入り、奴隷救済に一役かってきたという。
スーダンではこの20年間、主に南部に多い黒人キリスト教徒の村をアラブ人が襲い、たくさんの人々を殺め、奴隷化していると西欧社会から批難されてきた。
ペリー・ファレルもこれまで奴隷救済の運動を行ってきたが、今回は国際組織Christian Solidarity Internationalのメンバーに同行し、奴隷となった女性や子どもたち約2300人を同団体が買い戻す現場に立ち会った。ファレルは解放された人々の前で歌い、大歓迎されたという。
米・同時多発テロのあと、アメリカ政府はスーダンをアル・カイーダと密接な関係にあるテロ国家とし軍事介入すら辞さないという姿勢を見せているが、今回の「救済運動」がそれと何らかの関係があるかどうかは不明である。しかし、ファレルのような行動が身の危険をおしてのものであることは間違いない。