スヌープ・ドッグ、エミネム、アイス・キューブら、ヒップホップのスターたちが次々にハリウッド映画に出演している。
　アメリカン・ロックに次ぐ巨大な市場にまで発展してきたラップ〜ヒップホップが、より大きな利益を求めてハリウッドと結びつきを深めているようだ。
　スヌープ・ドッグは、2001年７月27日にアメリカで公開された『Baby Boy』（写真、ジョン・シングルトン監督）に出演したあと、ドクター・ドレと共に『The Wash』に主演する。脚本と監督は『Friday』の共同脚本を担当したDJプー（DJ Pooh）。共演にはエミネムも。
『The Wash』は2001年10月に公開予定。同時期には『Bones』というホラー映画も公開される。
『The Wash』でスヌープと共演しているドクタ・ドレは、エミネムが主演する映画に出資し、同時に９月に公開が予定されているデンゼル・ワシントンの『Training Day』にも役者として顔を出している。

　エミネムはカーティス・ハンソン監督の『The Untitled Detroit Project』に主演する。この映画はエミネムのホームであるデトロイトを舞台に、名声を得ようとチャレンジする無名のラッパーを描いたものらしく、まさにエミネムの人気に乗っかったような物語のようだ。
　2001年春にヒットしたスティーブン・セガール主演の『Exit Wounds』（写真）で好演したDMXは、男性的な俳優としての魅力を買われて、このほどワーナーと３作分、総額2100万ドルの出演契約を果たしたとされる。
　メソッド・マンとレッドマンは、クリスマス・シーズン向けの『How High』に主演。「How High」は彼らの95年の大ヒットだが、これにひっかけた映画は、二人のマリワナ常用者がハーバード大学でしでかす大問題をコメディ・タッチに仕立てている。
　俳優としても定評のあるアイス・キューブは、黒人街の若者をコミカルに描いたシリーズ『Friday』で活躍、2002年には彼の脚本、制作で『Friday3』が公開される。
　同時期、キューブ主演による『All About the Benjamins』も公開予定。