欧米だけでなく日本でも2000年にキューバ・ブームを起こした
ライ・クーダーRy Cooder(シンガー、プロデューサー)が、ヒラリー・クリントンの上院議員選挙の際に献金をし、その見返りとしてキューバでの録音許可を、彼女の夫であるクリントン大統領(当時)から得たのではないかとの疑惑が持ちあがっている
ライ・クーダーが『ブエナ・ビスタ…』ほかの録音のために初めてキューバを訪れたのは1996年のことだった。この時、クーダーは、アメリカ政府から正式な許可を得ておらず、後に25000ドルの罰金を支払っている。
今回の疑惑は、『Buena Vista Social Club』での大成功のあと、新たなキューバ渡航の申請が、クリントン政権からブッシュ政権へと移行するその直前(2001年1月)に許可されたために持ち上がった。
クーダーは2000年1月にState Department's Cuban Affairs Sectionへ申請を行なったものの却下された。同年8月に再度申請した時は、渡航は許可するものの、録音で得た利益を共有は出来ないという条件付だった。彼は同年11月に3度目の申請をし、これと前後して、当時、ニューヨーク州から上院議員に立候補していたヒラリー・クリントンへ10000ドルの寄付を行なっている。
この寄付と、キューバ渡航許可との関係が問題視されているが、
ライ・クーダー側はノー・コンメント、上院議員側はクーダーとの関係を否定している。
(写真は、グラミー賞を取ったクーダー制作の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』)。