ライ・クーダーやリンダ・ロシュタッドもカバーした「ザ・ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」や「
ユー・ガット・マイ・マインド・メスド・アップ」ほか、60年代に優れた作品を残したシンガー、
ジェイムズ・カーが、地元メンフィスで2001年1月8日、ガンで亡くなった。58歳だった。
ジェイムズ・カーは、1942年6月13日、テネシー州メンフィスに生まれている。オーティス・レディングらが在籍したスタックス・レコードなどの躍進で、南部のソウル・ミュージックが世界的に注目された頃、「The Dark End of the Street」(67年)ほかの陰影の深い歌唱で話題となった。ヒット・メーカーとしてはローカル・シンガーの域を出なかったが、その素晴らしいボーカルによって、ソウル・ファンの間では極めて高い評価を得ていた。
90年には久しぶりに
『Take Me to the Limit』を発表し話題となったが、カーは長く重い病気を抱えながら、日本やヨーロッパにも公演旅行に出かけていたようだ。
2001年1月23日にはSelect-o-Hitsから
『24 Karat Soul』が発売される予定。