ジェニファー・ロペスが、
サルサのナンバー・ワン・シンガーとして活躍した故エクトル・ラボーの伝記映画に、奥さん役として出演することになった(2002年6月26日付)。
エクトル・ラボー(1946〜93)は、1960年代の
サルサ勃興期から人気歌手(アイドル)としてウィリー・コローンのオルケスタで活躍し、
サルサがラテン界の台風の目となった70年代前半には「歌手の中の歌手」として押しも押されぬ存在となった。
しかし
コカイン中毒を原因の一つとする奇行が目立つ人物としても知られ、43歳で亡くなったのもアパートから身を投げたからだった。
今回の映画化は、オフ・ブロードウェイで人気を呼んだ「誰がエクトル・ラボーを殺した?」(99〜2001)に続くもので、脚本は同じデイビッド・マルドナード。彼は、ラボーのマネジャーを務め、映画化の権利もラボーの奥さんから獲得した。
プエルトリコ系歌手・女優として絶大な人気を誇るロペスにとって、ラボーは同郷の大先輩にあたり、映画化には共同プロデューサーとしても名を連ねることになる。
ラボー役には、同じくプエルトリカンのスター・シンガーであり、マルドナードと契約する
マーク・アンソニーが予定されている。
写真はラボーのベスト盤
『15 Exitos』(Fania)。