硬派のロック・バンドとして高い評価を得ている
ソウル・フラワー・ユニオンの新作『スクリューボール・コメディScrewball Comedy』(リスペクト、写真)が完成した。
99年の『ウインズ・フェアグラウンド』以来、スタジオ録音としては2年半ぶりのアルバムである。
アルバムの基本は、ローリング・ストーンズ〜ビート・バンドの系列だが(例「GO-GOフーテン・ガール」)、勢いよく飛び出す1曲目「サヴァーヴァーズ・バンケット」では、後半のフックに沖縄の三線が効果的に使われ、8曲目の「オーマガトキ」は、キリリと締まった70年代サルサ〜キューバン・チャランガを巧みに応用したサウンドと、このバンドならではの国際性、インテリジェンシーが感じられる。
また石原慎太郎東京都知事をまっこうから批判した「NOと言える男」に聴けるように、作者(
中川敬)の立場を明確にしたメッセージをうたい込んでいるのもこのバンドらしい。
ドラムにはレイ・フィンが参加。
実力派のバンドとして、新たな出発を決めたソウル・フラワーの、自信あふれる作品と言えるだろう。発売は2001年7月25日。