旧暦の二十日正月に行われる、かつてのジュリ(尾類)の姿をした女性たちによる華やかな行列、祭り。前帯に馬の首をかたどった板を付けた遊女の行進を中心に、辻遊郭の繁盛と豊年を祈願した。明治時代は夜間に行われ、売られた女性と親とが無事を確認する場でもあったが、大正期に本土商人の手によって観光化され昼の祭りに変わったという。1974年、資金難により中止。78年、市の援助を得て那覇三大祭りとして復活。89年、女性団体からの批判を受け再度中止に。2000年、地域の一部業者によって再復活。那覇まつりのクライマックスである綱引きも、ジュリ馬を中心とする辻の祭りから始まったとされている。