2000年のアメリカン・ポップで最も関心の的となったラッパー、
エミネムが、ゲイとレズビアンの団体から再度の抗議を受けている。今回は43回目を迎えるグラミー賞に、
エミネムが4部門もノミネートされた件。
GLAAD(The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation)は、以前から
エミネムの歌詞について、ゲイやレズビアンを差別するものとして抗議をしてきたが、2001年1月2日、
エミネムがグラミー賞にノミネートされたことについて、再びメディアに公式に問いかけた。以下は、GLAADのホームページからの要約。
*GLAADは、グラミー賞にノミネートされた
エミネムのアルバム『The Marshall Mathers LP』が、ジャーナリストの間で論議されることを望んでいる。なぜなら、その音楽、プロダクションはともかく、レズビアンやゲイに向けられた攻撃的なその歌詞には、憎悪を生み出す露骨なメッセージが込められているからである。
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エミネムの観客は、主として、ゲイやレズビアンに対してどのように接するべきであるかその意識が未だ形成されていない少年によって構成されている。それゆえに、ジャーナリストが
エミネムを紹介する際の……例えば、グラミー賞の年度代表アルバムなり年度代表曲を選ぶ時において、その詞の問題、共同責任の問題について議論されることは重要であると確信している。
このようにGLAADは主張し、制作会社、配給会社の責任も問うている。
エミネムの過激な歌詞は、さまざまな場所で議論を呼んでおり、その驚異的な人気が続く限り、支持派と否定派の軋轢(あつれき)は止まりそうにない。
GLAADのホームページ:
http://www.glaad.org/
グラミー賞のホームページ:
http://grammy.com/
所属会社のホームページ:
http://www.interscoperecords.com/